■レジ袋を取り巻く問題点って「有料化」する事で解決するような事なの？
今回はレジ袋の有料化についての話なのですが、この件について僕なんかは「資源の節約」、「環境汚染への配慮」程度にしか知識がなく、それ以外では「皆がそう言うから」や「そんな雰囲気だから」従っているというのが正直なところです。
そもそも普段の生活では「手に持てる」分しか一度に買い物しないのでレジ袋を使う機会はほとんどなかったのですが、使っちゃ駄目なものになると言われると逆に気になってきました。
何でも海に捨てられたレジ袋やビニール袋が原因で年間300頭ものイルカやウミガメが死んでしまっているという問題があるそうです。従来のプラスチックは500年程環境に止まるらしいのですが、これってレジ袋を無くすのならともかく有料化する事でどの程度解決できる問題なのでしょうか？
とはいえ色々な意見で「無くすと不便」という理由で反対するのは我が儘だと書かれています。
しかし、「我が儘」があってこそ発明や発見はなされていくという事も事実です。もちろん法整備されれば従うのは当然ですが、問題点の「解決」と「軽減」は違うという点も考えておかなければなりません。
例えば、チリでは「水に溶けるビニール(プラスティック)」が開発されています。原材料は石油の代わりに石灰石、製造の際に「何度の水に溶けるか」設定できる上、涙や舌との接触でも簡単に溶けて乳児の誤飲による窒息を防げるなど聞く限りかなり優れた代物だと思えます。
確かに「排除する(減らす)」というのも一つの方法なのですが「自然に還らない」、「石油資源による原材料」という問題点に目を向けて改善していくというのもまた解決の方法の一つなのでしょう。
■紙袋からビニール袋、そしてトートバッグ(エコバッグク)への移り変わり
1800年代後半アメリカで紙袋の特許が取られ1930年代を境にスーパーマーケットの登場と共に紙袋は広まっていきました。日本に伝わったのもこの頃だという事です。
手に提げられる様になり持ち運びが便利になって、企業の宣伝も兼ねる様になってからはロゴマークを入れたり、デザインされたりして単なる紙袋に止まらずブランド化された商品も少なくありません。
ブランド価値のある紙袋には「Chanel」や「Louis Vuitton」等があり、むしろ商品を購入した際はその紙袋のまま持ち歩く事こそがステータスであり、その価値に紙袋だけを売買する方もいるようです。
また、紙袋のブランド化とは別の方向で進化したのがビニール袋だと言えます。
1972年広島の中川製袋化工が開発したビニール袋は1975年頃からスーパーのレジ袋として定着してきました。パルプ材の減少問題もありましたが「持ち運びし易さ」、「丈夫さ」、「汎用性の広さ」等を理由に選ばれています。
そもそもビニールのレジ袋も紙袋の代用品として生まれたものなのです。
そして、今またビニール製のレジ袋からトートバッグ(エコバッグ)へと買い物袋の主流が移り変わろうとしています。まぁ、それが定着していくかどうかは別の問題ですけどね。
ただ、トートバッグ(エコバッグ)を持っていない層もまだ多くレジ袋の有料化により個人消費が落ち込み景気が伸び悩むというのでは意味がありません。いや、環境にやさしければ今回は景気が伸び悩んでも良いのかな・・・消費増税と頃も同じですし、どういうつもりなんだろう？
■トートバッグは好きなデザインでおしゃれに買い物が楽しくなる程度で十分
肝心のトートバッグ(エコババッグ)ですが「便利で使いやすいから」という理由で購入する方はあまりいないそうです。これはトートバッグがデザイン形式、エコバックが使い方を現している為で日常の買い物に合わせたデザインがほとんど存在しないからだと言えなくもありません。
逆に「安いから」という理由で選んでいる方は結構いるらしいです。
そういった方はレジ袋の有料化に不満を漏らしつつも必要な時だけレジ袋を買っている層と合わせて多くを占めているとか。本当はもっと欲しくなるようなトートバッグ(エコバッグ)があれば良いのですが・・・。
仕事帰りや普段の買い物、目的のない休日のショッピング等シチュエーションと服のコーディネートに合わせたお好みのデザインのトートバッグでお買い物なんて良いと思いませんか？
ちょっとした買い物でもより楽しくなってくるかも知れませんよ。
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