■インターネットの情報は盗用も少なくない?
ホームページの運営を会社やお店の経営に置き換えるとリスクマネージメントは何でしょう?
サイト運営をしていく中で注意すべき点は幾つもありますが、その中の一つは間違いなくコンテンツの「盗作」への対応です。ここで「対応」と書いているのはインターネットを使って情報を発信している以上、コンテンツの盗用を完全に防ぐ事は出来ませんので、情報を盗まれた事後の対応も含めて考えておく必要があるからです。
幾つもWEBサイトを運営する様になると偶に自分の書いた文章がそのままコピーされているホームページを見かける事があります。別にこれは自分が書いたオリジナルの文章でなくても同じなのでしょう。ASPサイトの中には大手の掲示板のコメントを編集して記事を作って公開しているサイトも少なくありませんが、それだって自分の記事だと言う事は出来ます。
まぁ、どんな記事であろうと丸々コピーされていれば面白くないのは当然です。
しかし、楽して儲けたいと思う者や文書を考えるのが面倒だと手を抜く者、情報に関する価値を理解していない者は少なくありません。同業他社のホームページのコンテンツを罪の意識も無しに盗用している場合もあれば、意図的に盗んでいる場合もあります。酷い場合にはホームページを丸パクリして社名(サイト名)だけを書き換えているものも存在しているので注意しておく事が大切ではないでしょうか?
いわゆる「著作権侵害」への意識を持つ重要性です。
■せっかく書いた文章か盗まれていないかチェックをする
盗用といった違法な方法で制作したホームページを見つけた際には、そのまま問題を放置しておかず対処をしなければなりません。
中には事を荒立てたくないだとかこの程度ならと思い、コンテンツが盗まれている事を見逃すケースも見て来ましたが、味を占めた違法者はたいてい何度も同じ事を繰り返します。仮に繰り返さないにしてもコンテンツを盗む様な輩はSEO(検索エンジン最適化)も正当な方法ではなく「なんでもあり」の手法でネット広告も併用しながらあらゆる楽な方法で検索上位に表示される手立てをとるものなのです。
確かに、対策をしてもイタチごっこになるかも知れません。しかし、他の犠牲者を出さないためにも一つ一つ潰すしか無いというのが現状なのでしょう。しかし、ある程度作り込んできたWEBサイトが「財産」だと感じるようになっているのなら情報を守る事も考える必要があると言えます。
コンテンツが盗まれてないか確認し、コピーサイトが見つかったら対応して行く、これもまたWEBサイトを運営していく事なのです。では、具体的にはどうやってチェックすれば良いのでしょう?
これは何度もやって慣れていくしかないと思いますが、まずは「コピペチェックツール」を覚えると良いと思います。使用についての制限はあるものの無料のツールが幾つもありますので、いろいろと試してみて自分に合うものを選んでください。
>Google検索結果を見る「コピペチェックツール」
なお、ホームページ記事のライティングを外注に依頼した際にも流用や盗用が無いかチェックをしておく必要があります。人を疑う様で嫌な気もしますが自身のWEBサイトを守るためには大切な作業です。
■万一、情報を盗まれたらしっかりと不正検索としての申請を出そう
では、運良く(悪く?)自分の書いた記事をコピーしたWEBサイトが見つかったらどうすれば良いでしょうか?
以前にプライバシー侵害についての書き込みを見つけた際の対処についてもまとめましたが、同様にサーバーを提供している会社へ不正の申請をして対象のホームページ(コンテンツ)を削除してもらうというのが一つの方法です。また、コピーされた範疇によっては著作権侵害についてはGoogleへ申請を出した方が早いと思います。
著作権侵害の報告: ウェブ検索(ページが見つからない場合の検索結果はこちら)
上記のページにてフォームの項目に沿って入力していけば良いので申請自体はさほど難しくはありません。ただ、申請の前に本当に盗用されているのかちゃんとした確認が必要です。たまたま似ていただけというのも良くある話なのです。
ちなみに、Googleへの申請やクローラーはどんどん精度が増しており悪用する事は出来ません。
例えば、自分の方が競合のホームページやコンテンツの一部を盗用していて競合相手を陥れるために不正な「著作権侵害」の申請を出した場合には自分のWEBサイトの方がペナルティとなりますのでご注意下さい。
では、この情報がこれからASPサイトの運営を考えている方のお役に立てれば良いのですがと思いつつ、今回の記事はこの辺でどうでしょう?