
■防災グッズの紹介はいつも「必要性」の優先順位で選ばれたものばかり
平成の終わりから令和にかけて地震や台風をはじめとする記録的な災害は「私も防災グッズを準備しておかなければ」と改めて考えさせられるものばかりです。皆様の地域は大丈夫でしたでしょうか?被害に遭われた方へは謹んでお見舞い申し上げます。
さて、防災グッズを購入しようと調べてみると「必要性」という視点から選ばれたアイテムがほとんどです。防災グッズ30点セット、女性のための防災グッズ25点セット、子どものための…。
確かに避難経験のある方々の意見から選び抜かれたグッズは重さにまで気を配られていて良さそうです。
この手の防災グッズを準備しておくだけでも安心感が違う事でしょう。しかし、これらの防災グッズが必要になる程の災害とはどの程度の規模になるのかと考えてしまいます。
2017年2月「サバイバルファミリー」という邦画が公開されました。日本中の電気がストップしてしまい主人公家族が東京を脱出して鹿児島を目指す姿を面白おかしく描いてあります。映画ではパニックの中で右往左往する人々やたくましく対応して行く様子が見られる訳ですが登場人物のほとんどの方は善人ばかりでディストピアを思わせる悲壮感はあまり感じられません。
この物語では主人公の鈴木一家は避難所を直ぐに後にしてしまいます。
実際に、自分がその立場だったらどうするでしょうか?おそらく僕には田舎の実家は無いですし避難所を離れるという発想は出てこないと思います。
■大雨が続く毎日、ある夜ついに土砂災害の避難警告が出たので仕事に出かける
警告レベルによっては実際に被害を受けてない状況でも避難は必要です。
僕自身も土砂災害の危険性があるという事で付近に避難勧告が出て夜遅くにも関わらず避難をした経験があります。その際は平日の夜でしたが次の日も仕事があったためクライアント先の近くにあるビジネスホテルへ泊まりました。その時に持って行ったものと言えば仕事の資料と念のための貴重品くらいです。
こんな風に一時期に家を離れるという状況での「避難」をする機会は案外多いものなのです。確かに万が一に備えた防災グッズは必要なのでしょう。
しかし、必要性ではなく「避難(被害)のレベル」や「避難する期間」によって一時的に避難する際に避難所へ持って行く防災グッズも別に準備していて良いのかも知れません。
災害時には車の中で過ごす方も多いそうですがキャンピングカーでもない限り快適に災害が去り復興を待つというのは難しいものです。また、一時的な避難所生活の中で防災グッズをバッチリ揃えた家族が自分たちだけだとするとそれはそれで気まずい様な気もします。
やはり多くの防災グッズは長期的な災害時を設定して準備されたものばかりみたいです。そこで一時的な避難を快適にする防災グッズの取捨選択という視点でここから考えてみましょう。
■一時的もしくは中期的に避難所を利用すると考えた時に必要なものは何か?
避難所では「快適さ」の追求よりも「不便さ」を取り除く事を優先して考えられます。お手洗い、お風呂、食事など避難が必要な機期間や季節・天候によって準備しないといけないものは数多くあります。
そんな中で個々が重視したいのは「プライバシー(プライベート)」と「娯楽」です。
皆さんは避難所の様子をご覧になった事はありますか?ブルーシートで割り当てられた空間に雑魚寝の状態の様子はテレビでご覧になった事があると思います。段ボールで仕切られたり、敷居の柱が建てられている方はまだマシなんだとか。
そんな中、2019年10月12日、13日の記録的な台風19号「ハギビス」において長野県上田市のある避難所でファミリーテントが導入されたと話題になり全国で導入して欲しいという声が上がりました。
僕なんかパーソナルエリアが狭い人間ですからプライベート空間が無いとメンタルが持ちません。かと言ってファミリーテントが自身の避難所にも今後導入されるかどうかも分からないのが現実です。
そこで防災グッズとして準備したいのがポップアップ型のテントです。
避難所で使用すると考えるとあまり大きなものは持ち込めないかも知れませんが、一人用、カップル用と場所を取らないタイプのものが多くあります。一人用のものは縦にも置けて着替えや簡易トイレなどの使い方にも応用が利きます。小さくたたんで持ち運べるのもポイントですね。
また、避難している際に「その日をただ過ごす」というのもつらいと聞きます。
そんな中でちょっとした娯楽として使えるアイテムはやはり「スマホ」でしょう。そこで役立つのが手回し型懐中電灯です。USBとアダプタで各種スマホの充電も出来て中には読書用のライトが付いたものがありお勧めです。
AM/FMラジオが付いた多機能のものもありますが、この辺はスマホが壊れていなければ必要ない機能かも知れませんね。
